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放射性物質汚染対処特別措置法の処分基準に従い、土壌層や不透水性土壌層を敷設しながら埋立てを行います。特に、廃棄物の飛散や雨水等の接触により、放射性物質が溶出しないよう対策を講じます。
クリーンセンターふたば受入れから埋立てまでの流れ
埋立方法
埋立対象廃棄物は、放射性物質汚染対処特措法の処分基準に従い、土壌層や不 透水性土壌層(ベントナイトシート)を敷設しながら埋立てを行います。特に、廃棄物の飛散や雨水等の接触により放射性物質が溶出しないよう対策を図りながら行います。 埋立てにおける放射性物質の飛散及び溶出の低減対策を以下のように行います。
- 廃棄物は収納容器のまま土壌層や不透水性土壌層を敷設しながら埋め立てます。
- 埋立作業中の降雨に対しては、廃棄物表面をキャッピングシートで覆い、廃棄物と雨水との接触を抑制し、浸出水の発生や放射性セシウムの溶出を低減します。
- 廃棄物に含まれる保有水や廃棄物層に浸入した雨水は、土壌層を通過させた後、排除し、浸出水処理施設に送水します。
- 埋立完了後は、廃棄物層の上層に不透水性土壌層及び最終覆土等を敷設して雨水の浸透を抑制し、廃棄物層に雨水が浸入しないようにします。
浸出水の処理
埋立地から発生する浸出水は、浸出水処理施設において、生物処理、凝集沈殿処理などを行い、有機物や重金属等を除去します。これら一連の処理を行った後、一旦、処理水貯留槽に貯留して、放射性セシウムの濃度を測定し、その結果が基準値以下であることを確認した後に放流します。
なお、基準を超える放射性セシウムが確認された場合は、ゼオライト吸着塔で放射性セシウムを取り除いた後、再度、放射性セシウム濃度を測定し、基準値以下であることを確認してから放流します。
災害や事故等への対応
クリーンセンターふたばの周辺地域の安全確保に関する協定書に基づき、迅速に現場対応できる体制を整えています。万一、災害や事故などの緊急事態が発生した場合には、環境省は、応急措置を実施し、速やかに消防署や警察署に通報するとともに、関係機関に連絡を行います。また、学識経験者等の助言も踏まえ、原因究明や対策の検討を進め、現状復旧に努めます。
輸送時の交通事故
- 車両運転者等は警察署、消防署及び運行管理責任者へ速やかに連絡します。また、車両を安全な場所に移動させ、二次災害を防止します。
- 運行管理責任者は速やかに関係機関に連絡を行うとともに、廃棄物が飛散した場合は、復旧作業員を現場に派遣します。
地震
- 地震時は埋立作業を中断し、周囲の確認や施設の点検を速やかに実施します。
災害
- 火災の発生に備え、火災報知器、消火器を装備します。
- 火災時は埋立作業を中断し、初期消火を実施した上で、施設の損傷等を確認します。
停電
- 停電時は、非常用電源を用いて、浸出水処理施設から未処理の水が放流されることのないように管理します。
台風・強風・大雨・大雪
- 台風や強風、大雨、大雪が予想される場合には、埋立作業を中止し、作業区画をキャッピングシートで覆うとともに、シートのめくれ等を防止するため、土のう等によりしっかり固定します。
埋立完了後の管理
埋立完了後も国が責任を持って管理します。埋立期間中と同様に、浸出水の処理や施設の点検・保守を継続し、安全性を確保します。また、地下水や浸出水処理施設からの処理水の水質、敷地境界での空間線量率などについても、継続的にモニタリングを行います。