指定廃棄物の処理に向けた検討経緯
栃木県においては、国による長期管理施設の整備に向け、自治体との意見交換を重視し、指定廃棄物の処理に向けた共通理解を醸成するため市町村長会議を開催し、議論を重ねてきました。
その結果、平成25年12月の第4回市町村長会議で、栃木県の実情に配慮した詳細調査候補地の選定手法、評価に用いるデータを確定しました。環境省ではこの選定手法に従って選定作業を行い、平成26年7月に詳細調査候補地を1カ所公表しました。平成26年8月以降、詳細調査候補地に選定した自治体との意見交換や、市町村長会議、有識者による会議を実施してきましたが、調査の実施には至っていません。
平成29年以降は、農家の方々が指定廃棄物の一時保管を行っている6市町が参加する市町長会議を開催しています。平成30年11月に開催した関係市町長会議で、農業系指定廃棄物を保管いただいている県内約120名の農家の方々の負担軽減に向けて取り組むこととしました。将来的には県内1カ所で長期管理施設を整備してそこに運び込む方針ですが、それにはまだ相当の期間がかかるため、まずは暫定的に、農家が保管する指定廃棄物を市町単位で集約することとしました。引き続き、環境省、県、市町で連携して、市町ごとの集約のあり方等を検討していきます。
- 平成25年4月5日 第1回 市町村長会議
- 平成25年5月27日 第2回 市町村長会議
- 平成25年8月27日 第3回 市町村長会議
- 平成25年12月24日 第4回 市町村長会議 栃木県における候補地の選定手法が確定
- 平成26年7月30日 詳細調査の候補地を1カ所(塩谷町寺島入)公表
- 平成26年7月31日 第5回 市町村長会議 詳細調査候補地の選定結果を説明
- 平成26年8月20日 第1回栃木県指定廃棄物処分等有識者会議
- 平成26年8月25日 井上環境副大臣が候補地及び塩谷町を訪問し、選定経緯の詳細を説明
- 平成26年9月22日 県議会・市議会・町議会議員を対象とした指定廃棄物に関する研修会で説明
- 平成26年10月20日 加美町長、塩谷町長が小里環境副大臣、福山環境大臣政務官と面会し、質問書等を提出
- 平成26年10月22日 小里環境副大臣が詳細調査候補地を視察
- 平成26年10月29日 反対同盟会および塩谷町長が小里環境副大臣と面会し、署名を提出。環境省からは、反対同盟会および町からの質問に対する回答を手交
- 平成26年11月9日 第6回 市町村長会議 国のこれまでの取組や県内処理の方針について説明
- 平成26年11月11日 第2回栃木県指定廃棄物処分等有識者会議
- 平成27年1月16日 小里環境副大臣が塩谷町を訪問し、塩谷町からの質問(第2回)に対し、回答
- 平成27年3月16日 第3回栃木県指定廃棄物処分等有識者会議
- 平成27年7月8日 第4回栃木県指定廃棄物処分等有識者会議
- 平成28年5月23日 第7回 市町村長会議
- 平成28年10月17日 第8回 市町村長会議
- 平成29年3月30日 栃木県における一時保管者(農家)の意向確認結果について 152KB
- 平成29年7月10日 栃木県における指定廃棄物の保管農家の負担軽減策に関する市町長会議
- 平成30年11月26日 栃木県における指定廃棄物の保管農家の負担軽減策に関する市町長会議
- 令和元年7月2日 指定廃棄物の保管農家の負担軽減策に関する副市町長会議(県主催)
- 令和2年3月19日 栃木県の指定廃棄物の放射能濃度の再測定結果について131KB
- 令和2年6月26日 栃木県における指定廃棄物の保管農家の負担軽減策に関する市町長会議
- 令和3年6月2日 農家保管の指定廃棄物に係る暫定集約に関する御協力のお願い(那須塩原市)117KB
- 令和3年6月24日 那須塩原市議会で那須塩原市における農業系指定廃棄物の暫定集約について説明
- 令和3年6月27日 那須塩原クリーンセンター周辺6自治会住民の方に那須塩原市における農業系指定廃棄物の暫定集約について説明
- 令和4年3月24日 栃木県における指定廃棄物の保管農家の負担軽減策の進捗状況について40KB
- 令和4年4月13日 栃木県における指定廃棄物の保管農家の負担軽減策の進捗状況について41KB
- 令和4年9月15日 栃木県における指定廃棄物の保管農家の負担軽減策の進捗状況について91KB
- 令和5年3月31日 栃木県における指定廃棄物の保管農家の負担軽減策の進捗状況について137KB
- 令和5年5月15日 栃木県における指定廃棄物の保管農家の負担軽減策の進捗状況について68KB
- 令和6年1月15日 栃木県における指定廃棄物の保管農家の負担軽減策の進捗状況について101KB
栃木県における長期管理施設候補地の選定手法
まず、利用可能な国有地・県有地の中から、安全等の観点から避けるべき地域を除外します。次に、地域特性に配慮すべき事項を踏まえた地域を抽出します。その後、必要面積が確保可能な土地を抽出した上で、安心等の観点から候補地としてより望ましい土地を絞り込みます。その上で、詳細な調査を行い安全等の評価を行った上で、国が最終的な候補地1ケ所を提示します。
安全性の観点から避けるべき地域を除外
安全な処理に万全を期すため、自然災害のおそれがある地域を除外するとともに、施設の存在そのものが、貴重な自然環境の保全や史跡等の保護に影響を及ぼすおそれがある地域を除外。
地域特性として配慮すべき事項
市町村長会議における議論及びアンケート調査結果を踏まえ、栃木県における地域特性を考慮する。
- 利用可能な国有地に加え、県有地も対象とする
- 安心等の観点から総合評価において、指定廃棄物の保管状況は重み付けを1/2とする
安心等の観点から候補地としてより望ましい土地を絞り込み
利用可能な国有地・県有地の中から必要な面積を確保できるなだらかな土地を抽出。抽出された土地の中から、有識者会議・市町村長会議を踏まえて確定した、4つの項目により評価を行い、絞込み。
最終的な候補地を提示
詳細調査の候補地について、地質・地盤に関する詳細な調査等により安全等の評価を行った上で、国が最終的な候補地を提示。
地元の方々に丁寧に説明していきます。