最終処分場における放射性セシウム対策

最終処分場の構造

焼却施設で捕集された放射性セシウムを含むばいじんは、最終処分場で処分します。
埋め立て時には、焼却灰に含まれる放射性セシウムが外部に流出しないよう様々な措置を講じ、放流水についても非常に厳しい基準のもと徹底した管理を行います。

ポイント

埋立地から発生する浸出水は、外に漏れださないように遮水工等により外部と区切られており、集水された浸出水は、凝集、沈殿、ろ過等の一連の処理をした上で放流します。

最終処分場における放射性セシウム対策

ばいじん中の放射性セシウムは、水に溶出しやすい一方、土壌に吸着しやすい性質を持っています。
そのため、汚染廃棄物を埋め立てる際は、上部に不透水層等を設置※して雨水の進入を防止するとともに、下部に土壌層を設置してセシウムを吸着させます。
※ばいじんを埋め立てる場合

ポイント

8,000ベクレル/kg以下の廃棄物は、家庭から出るごみと同じ方法で、作業者、周辺住民のいずれにとっても安全に処理することが可能ですが、この方法は廃棄物処理法に基づく通常の処理基準に加えて、入念に対処するための基準を適用し、より一層の安全確保を図ろうとするものです。

放流水のモニタリング

最終処分場では、放流水中の放射性セシウム濃度の測定(月1回以上)及び基準の遵守が義務づけられています。
この基準は周辺の公共水域の水中の濃度基準ですが、実際には放流水の排水口でこの基準を満たすように管理します。

多くの最終処分場で既に汚染廃棄物の埋立て処分が行われており、放流水の濃度は基準を十分満たしています。

※この基準は、同じ人が70歳まで、毎日その排水を摂取し続けたとしても、追加被ばく線量が一般公衆の線量限度(年間1ミリシーベルト)以下になるように設定されています。

さらに詳しく知りたい方へ

ページ最上部へ