施設概要

10万Bq/kg以下の廃棄物は、既存の管理型処分場で安全に処分することができます。このため、大量の特定廃棄物が発生している双葉郡にあり、十分な容量を有している既存の管理型処分場(旧フクシマエコテッククリーンセンター)を活用して速やかに埋立処分を実施していきます。環境省はこの処分場を国有化し、国の事業として、放射性物質に汚染された廃棄物の埋立処分を責任を持って行います。

施設規模

  • 処分場所在地:福島県双葉郡富岡町内
    (搬入路入口は福島県双葉郡楢葉町に所在)
  • 処分場面積:約9.4ha
  • 埋立地面積:約4.2ha
  • 埋立容量:約96万m³
  • 残余容量:約74万m³
    (埋立可能容量:約65万m³ )
    (土堰堤:約9万m³ )

※埋立可能容量は、安全な処分のために廃棄物と互層にして埋め立てる土壌層等を含む。

施設の全体像

処分場は富岡層という強固で透水性の非常に低い地盤上にあります。
埋立地の全面に二重の遮水シートを設置しており、埋立地外部への浸出水の漏出を防ぎます。万一、シートに破損があった場合には、破損箇所を特定できる検知システムを備えています。

▼処分場全体図

管理棟

  • 環境省の現場責任者が常駐し、埋立処分の状況を責任を持って管理・監督します。
  • モニタリング結果等の提供や、現地見学会についても対応いたします。

業務棟

  • 大気中放射能濃度の連続モニタリング装置等の放射能濃度測定機器を設置して、放射能濃度を測定します。

埋立地

  • 二重の遮水シートを全面に敷設しており、浸出水が外部に漏出することを防止します。
    また、底部の遮水シートは、破損箇所を特定できる漏水検知システムを導入した構造となっています。

浸出水調整槽

  • 埋立地から発生する浸出水について、一時的に浸出水を貯めておく設備です。
  • 万が一、浸出水や雨水が大量に発生した場合でも、十分な貯留容量を確保しています。

浸出水処理施設

  • 凝集、沈殿、ろ過などの処理を行い、有機物や重金属等を除去します。
  • 処理水の放射性セシウム濃度を監視し、基準を超えた場合はゼオライト吸着塔で取り除きます。

維持管理

特定廃棄物埋立処分施設の維持管理に関する記録

なお、平成28年6月27日に株式会社フクシマエコテックの管理型処分場を国が承継したため(同社の維持管理記録を含みます。)、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)第十二条の七の三により、産業廃棄物処理施設の維持管理の状況を公開します。

擁壁等の点検記録

遮水工の点検記録

原水、処理水、地下水及び河川水(年1回)の水質検査記録

原水、処理水、地下水及び河川水の放射性物質検査記録

地下水の水質悪化が認められた場合に講じた措置の記録

水質悪化なし

調整池の点検記録

擁壁等の点検記録に記載

浸出水処理施設の点検記録

残余容量の測定結果

一般廃棄物および産業廃棄物の埋立量


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