年間追加被ばく線量1mSv(ミリシーベルト)とは

安全に処理するための基準は、処理に関わる人々の健康を守るために設定されています。

放射線の影響は汚染廃棄物に、より長い時間、近い場所で接するほど大きくなります。
そのため処理の過程では、埋立処分を行う作業者が、他のどの処理よりも、放射線の影響を最も受けやすくなります。

その最も影響を受けやすい埋立作業員の安全を確保するために採用された国際基準が、ICRP(国際放射線防護委員会)が勧告する、一般の人々の健康を守るための基準である公衆被ばくの線量限度「年間で1mSv(ミリシーベルト)」※です。

汚染廃棄物の処理では、最も放射線の影響を受けやすい埋立作業員の方でも「年間追加被ばく線量1ミリシーベルト(mSv)」をさらに下回るように、放射性物質汚染対処特措法において、安全確保のため「8,000Bq/kg以下」「8,000Bq/kg超」という、濃度による廃棄物の処理基準や、放射性物質が施設外に漏出しないための処理方法、作業条件が決められています。

処理施設の周辺にお住まいの方々は、埋立作業を行う作業員よりも離れた場所にいるので、より放射線の影響が低くなります。
安全確保のために定められた基準や対処方法を守って処理を行っている限り、汚染廃棄物の処理によって、周辺住民の方々の健康への影響が発生することはありません。

※実効線量。医療被ばくを除く。「年間追加被ばく線量1ミリシーベルト(mSv)」は、健康に関する「安全」と「危険」の境界を示すものではありませんが、線源を導入・運用する者に対して、厳格な管理を求める目的で、追加被ばく線量を可能な範囲で最大限低くするために採用されているものです。

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