長引く一時保管者の負担について

2011年3月から6年、栃木県には指定廃棄物のそばで暮らす人たちがいます。保管者の約8割が早期処理を願っています。この問題を、先送りにしない。指定廃棄物の処置が、栃木の環境再生につながります。

栃木県で今起きていること

平成23年3月に起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故によって
大気中に放出された放射性物質が、牧草等に付着し、
今も処理することができずに、県内160箇所で計13,500トンが暫定的に保管されています。
本来一時的であったはずの保管は長期化し、
そのうち約120名の保管農家の方々の中には庭先の目に見える場所に保管されているなど、
その精神的負担は極めて大きなものがあります。

事実、今年3月に実施した保管農家の意向確認調査では、
全体の8割の方が「(なるべく)早く持って行ってほしい」という意向を示されており、
栃木県における指定廃棄物の早期処理は、喫緊の課題となっています。

栃木県の一時保管者(農家)の皆さまの声

環境省では、栃木県の指定廃棄物(稲わら、牧草、堆肥等)の一時保管が長期化している保管農家の負担を少しでも軽減するため、どのような解決策があるか保管市町の関係者と協議することとしています。その協議に先立ち、一時保管者である農家の方々の意向を改めて確認しました。

意向確認結果

計7市町の対象124名のうち、6市町※111名の意向確認ができました。
(※那須塩原市、那須町、大田原市、矢板市、日光市、那珂川町)

代表的な声

指定廃棄物って何ですか?

日常生活から出たものに放射性物質が付着した廃棄物。それが、「指定廃棄物」です。

栃木県内の約160カ所で一時的に保管されています。

この指定廃棄物が現在、栃木県には約1万3,500トンあり、農家の土地、ごみ焼却施設や下水処理施設の仮設テント、建屋等で一時的に保管されています。

一時保管が続くと何がいけないの?

今のままでは、自然災害で飛散・流出する可能性があります。

今の保管方法は暫定的な措置のため、大きな台風や竜巻などにより飛散・流出するおそれがあります。なるべく早期に、より安全な方法で管理する必要があります。


農家の敷地などでは、牧草・腐葉土などに遮水シートをかけて一時保管しています。

まとめて保管することのメリット

県内各地に点在する指定廃棄物をまとめて保管することで、現在より安全に指定廃棄物の管理を行うことができます。

保管場所をまとめることで、放射線の漏えいや自然災害への対策が集中して取れるようになります。また補修・メンテナンスのほか、万が一事故が起きた際にも迅速かつ適切に対応できるためより安全です。

栃木県における長期管理施設候補地の検討プロセス

栃木県においては、自治体との意見交換を重視し、指定廃棄物の処理に向けた共通理解を醸成するため市町村長会議を開催し、議論を重ねています。これらの会議で確定した選定手法に基づき、選定作業を行った結果、平成26年7月に詳細調査を行う候補地を1カ所公表しました。現在、住民の方々のご理解を得るためのご説明などを実施しています。

栃木県民の皆様の安心・安全なくらしのために

今、栃木県の指定廃棄物は、適切に管理されているものの、多くの保管農家の方々に大きな負担を強いています。

環境省では、この課題を正面から受けとめ、保管農家の方々をはじめ、栃木県民の皆様が安心して生活できるよう、皆様の不安を少しでも解消したいと考えています。

この問題の解決のために不可欠なのは、県民のみなさまのご理解、ご協力です。

皆様と話し合い、一緒にこの問題の解決に取り組んでいきたいと考えています。

指定廃棄物の処理が、栃木の環境再生につながります。

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