福島県対策地域内の高濃度PCB廃棄物の処理について
福島県の復興を推進する観点から、福島県内の汚染廃棄物対策地域内の高濃度PCB廃棄物について、放射性物質による影響がないことが確認できたものを北海道PCB処理事業所(室蘭市)で処理を実施する方針を環境省において取りまとめ、これに従い、2022年8月から9月にかけて、安全に高濃度PCB廃棄物の処理を実施しました。
また、北海道PCB処理事業所内等で、空間線量率等のモニタリングを処理期間前後も含めて実施し、その結果は、環境省ホームページでお知らせしてまいりました。
処理方針
福島県内対策地域内の高濃度PCB廃棄物の処理に当たっては、北海道PCB廃棄物処理事業監視円卓会議、住民説明会及びパブリックコメントによりいただいた御意見について、十分に検討した上、処理方針へ反映し、処理計画は2021年11月に取りまとめました。
また、北海道・室蘭市からの要請を受け、緊急時対応計画を2022年8月に取りまとめました。
モニタリング結果について
処理後の北海道PCB処理事業所のモニタリング結果
2022年11月及び2023年2月に、
のモニタリングを実施し、処理後においても周辺への放射性物質の影響がないことを確認しました。
処理時における北海道PCB処理事業所及び処理対象物のモニタリング結果
処理時においては、
のモニタリングを実施し、処理対象物による周辺への放射性物質の影響がないことを確認しました。
処理作業に従事する職員のモニタリング結果
北海道・室蘭市からの要請に基づき、北海道PCB処理事業所で処理作業に従事する職員へ個人線量計を装着しました。
処理期間(2022年8月16日~9月5日)における積算線量の測定結果は、装着した138名の全員が「検出下限値(0.1m㏜)未満」となりました。
運搬時におけるモニタリング結果
事前の北海道PCB処理事業所のモニタリング結果
福島県対策地域内の高濃度PCB廃棄物の搬入に先立ち、比較対象となるバックグラウンドの状況(搬入前の状況)を確認するため、北海道PCB処理事業所における空間線量率及び排気中の放射能濃度の測定を下記の測定箇所で実施しました。
住民説明会について
住民説明会では、福島県内の汚染廃棄物対策地域内にある高濃度PCB廃棄物の処理に関し、放射性物質による影響がないことが確認できたものについて、北海道PCB処理事業所で処理を実施する方針の下で環境省が実施する安全対策について御説明するとともに、住民の皆様の疑問点や不安に感じている部分についてお答えすることを目的に、3回に渡って開催しました。